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不動産屋、はじめての3月31日

不動産

執筆者: 浦松 丈二

監修者: 浦松 丈二

四葉不動産株式会社(東京都文京区=代表取締役・浦松丈二、免許番号:東京都知事(1)113304)が不動産会社として初めて迎えた3月31日の狂騒曲です。突如DX化するベテランや、全国ランク入りを懸け机に頭を擦りつける営業マンなど、昭和の熱風と令和が交差する怒涛の1日をレポートします。「数字の神様」に翻弄されながら1期目を完走した実録ブログです。

不動産業界の3月31日の狂騒曲

不動産業界における「3月31日(年度末)」とはどのような1日ですか?

結論から申し上げますと、1年間の苦労を数字という形に変えて証明する「営業成績という名の神様」に全てを捧げる日であり、昭和の熱風と令和のDXが交差する狂騒曲のような1日です。

不動産会社として産声を上げ、がむしゃらに走り続けた第1期。カレンダーが3月の最終週を指したとき、私は少し感傷に浸り、香り高いコーヒーを飲む準備をしていました。
しかし現実は、映画のような感動のフィナーレではなく、「数字」に翻弄される泥臭くも愛おしい営業担当たちの全力疾走でした。弊社が初めて迎えた「年度末」という名の嵐をレポートします。

忍び寄る「決算」の足音と、突然のDX化

「嵐の前の静けさ」とはよく言ったもので、予兆は1週間ほど前から始まっていました。普段は冷静沈着な取引先のベテラン担当者様から、まるでお祭りの囃子(はやし)のように「そろそろあの件、契約しませんか?」という打診が相次ぎ始めたのです。

そして2、3日前になると、その勢いは以下のような「必死の口実」へと変貌を遂げます。

* 「実は別の方面からも申し込みが殺到してまして、とりあえず頭金だけでも!」
* 「オーナー様がなぜか、今日、この瞬間に猛烈に急いでいらっしゃって……」

目の前の契約という「鹿」を仕留めるために、こちら側の都合や論理的な整合性は二の次です。利益を急ぐあまり周囲が見えなくなっている必死さが伝わってきました。

さらに驚いたのが前日の30日です。普段は「やっぱり契約は紙の重みがないとねぇ」と言っているアナログなベテラン営業マンが、1分1秒を惜しむあまり「電子契約でお願いします! 今すぐURL送ります!」と、一晩で最先端のDX(デジタルトランスフォーメーション)の旗手へと急成長を遂げていたのです。背に腹は代えられないとは、まさにこのことでしょう。

3月31日の営業マンを突き動かす「魔力」とは何ですか?

それは、「今日」という締め切りがもたらす「全国ランキング」などの目標達成への凄まじい執念です。

運命の当日、31日。ピリついた事務所に、なんとアポなしの「飛び込み営業」が現れました。当たり障りのない世間話をしていた彼は、会話が途切れた瞬間、突然「ガバッ!」と机に額を擦りつけるほどの勢いで頭を下げたのです。

差し出されたのは、サブスクリプションサービスの契約書でした。
「今日、この契約が取れれば……私は全国ランキングで15位以内に入れるんです!!」

その瞬間、彼の背後に、かつて昭和のオフィスでよく見かけた「手書きの営業グラフ(目標達成なら天国、未達なら…というヒリヒリした世界)」が透けて見えた気がしました。
会社の固定費に関わるため小一時間で判を押せる内容ではありませんでしたが、背水の陣を敷いた彼の「気合と根性」のエネルギーに、私は圧倒されるばかりでした。

なぜ実力のある不動産営業たちが3月にここまで必死になるのですか?

理由は明確で、日本企業の多くが3月決算を採用しており、この1ヶ月の数字が会社や個人の「1年間の査定」をすべて決定づけてしまうからです。

総務省の統計や不動産流通機構(レインズ)のデータを見ると、例年、3月は以下の指標が他の月を圧倒するグラフを描きます。

* 住宅着工戸数
* 既存住宅の成約件数

不動産業界において、3月は単なるカレンダーの1枚ではなく、「営業成績という名の神様」に全てを捧げる「聖なる月」なのです。

初めての期末を終えて感じたこととは?

結論として、効率化やIT化といったスマートな仕組みは大切ですが、最後の最後で人の心を動かすのは、あの営業マンが見せたような「泥臭い熱意」であるということです。

初めての期末を終えた3月31日の深夜。ようやく静寂が戻った事務所でコーヒーを飲みながら、この泥臭さこそが業界を動かす巨大なエネルギーなのだと感じました。

弊社もおかげさまで、無事に第1期を完走することができました。
2期目は、あの熱血営業マンたちに負けない情熱を持ちつつも、お客様にはどこまでも冷静に、そして誠実に寄り添ったご提案ができるよう精進してまいります。

開業1期目の期末日という2度とない1日を、一緒に駆け抜けた取引先の皆さまに感謝しつつ、パソコンを閉じることにします。皆さまの新しい年度が、希望に満ちた素晴らしいものになりますように!

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(専門家として「みんなの記事監修」に登録しています。)

ゼヒトモ内でのプロフィール: 四葉行政書士事務所/四葉不動産株式会社ゼヒトモの行政書士サービス仕事をお願いしたい依頼者と様々な「プロ」をつなぐサービス

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